フレイル予防

 人は年を取ると段々と体の力が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも手助けや介護が必要となってきます。
 このように心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼びます。都民の皆さんが健康で長寿を目指すため、東京都医師会は行政や関係団体と連携してフレイル対策に取り組んでいます。

<目次>

3分でわかる「フレイル」

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 本会と東京都が共同で制作しました「住み慣れた街でいつまでも―フレイル予防で健康長寿―」からフレイル対策を図解でわかりやすく説明したページをピックアップしました。

フレイルって何だろう?

 これらは、年齢を重ねると誰もが感じることです。このような虚弱の状態のことを『フレイル』といいます。日本は男女とも平均寿命が延伸して、世界トップクラスの長寿国ですが、これからは「元気に自立して日常生活を送ることができる健康寿命」を伸ばすことが大切です。

<フレイルの位置づけと流れ>

*併存症:異なる病気を併発している状態のことです。高齢になれば、心臓疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症、痛風等いろいろな病気との併発が考えられます。

 都民の皆さん一人ひとりが主役となって、いつまでもいきいきと前向きに暮らし続けるために『フレイルの予防』(虚弱、老化の予防)について考えていただければと思っています。

<フレイルの3つの要素>

*ロコモ(Locomo):ロコモティブシンドロームの略称。骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に支障を来している状態のことをいいます。

*サルコペニア(Sarcopenia):加齢に伴って筋肉量が減少する状態のことをいいます。サルコペニアは、ギリシャ語でサルコ(筋肉)とペニア(減少)の造語です。

ポイント①:「メタボ対策」からフレイル予防へ

 高齢期のBMI(体重と身長の関係から人の肥満度を示す自分の体格の指標)は、中年期以前とは異なり、少し高めの方が、栄養状態や総死亡率の統計からみてもちょうど良いことが分かってきました。「メタボ対策」から、しっかり食べて栄養状態を保つ「フレイル予防」に考え直してみましょう。

ポイント②:何もしないと筋肉は衰えます

 フレイルの最も大きな原因の1 つが筋肉の衰えです。たんぱく質を含んだ食事をとり、定期的な運動によって筋力が衰える現象(サルコペニア*)の進行を遅らせることが大切です。

ポイント③:早めの気付きが重要!

 心と体のちょっとした衰え(前虚弱:プレ・フレイル)にいち早く気付くことが大切です。そして、自分事として前向きに捉えて行動することがその後の効果も大きいと考えられています。気付きのヒントがオール東京チームから発信されています。

<健康長寿に大切な3つの柱>

 栄養(食・口腔機能)・運動・社会参加の3つの柱は、お互いに影響し合っています。どれか1つだけをすればいいというものではありません。3つの柱をうまくリンクさせて自分の生活サイクルに組み入れていくことが大切です。

<社会とのつながりを失うことがフレイルの最初の入口です>


やってみよう!フレイルチェック

監修:東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢教授 ストップフレイル「フレイルを予防して健康長寿を伸ばしましょう」

ストップフレイル「フレイルを予防して健康寿命をのばしましょう」
監修:飯島 勝矢 教授(東京大学 高齢社会総合研究機構)


東京都医師会のフレイル予防への取り組み

健康スポーツ医

 日本医師会は1991年より、運動やスポーツをすることによって健康増進を図る取り組みとして、一定の研修を習得した医師に日本医師会認定健康スポーツ医という資格を付与しています。

 東京都医師会では、健康スポーツ医学委員会を設置し、健康運動の推進について毎月1回委員会を開催しています。また年に2回健康スポーツ医学研修会を開催して、資格更新および最新の知識の習得のための研修会を提供しています。健康スポーツ医は、地域において住民の健康相談、運動指導、体力増進、スポーツ活動におけるアドバイス等、フレイル予防を含めて日々地域の医療・介護・福祉の分野で活躍しています。

 

②「運動は医療である」Excise is Medicine

 2020年に東京オリンピック、パラリンピックを迎えますが、東京都医師会は、運動、スポーツが健康増進に寄与するという概念をレガシーとして打ち出しました。2018年2月のハーバード大学の武見プログラムにおいて尾﨑治夫東京都医師会会長が、フレイル予防、健康寿命延伸に向けて「運動することが医療である(Excise is Medicine)」をテーマに基調講演をしました。

 

第17回 都民公開講座「適切な運動でフレイル予防―健康寿命を延ばそう―」

【1】なぜ老いる?ならば上手に老いるには―健康長寿 鍵は“フレイル”予防―
   飯島 勝矢氏(東京大学高齢社会総合研究機構 教授)

【2】知っておきたい歩き方・走り方のコツ―正しく知って、しっかり“フレイル”予防―
   谷川 真理氏(マラソンランナー)

【3】10年後に動ける身体を作る食事とは
   足立 香代子氏(臨床栄養実践協会 理事長)

【4】立っても、座ってもできるラジオ体操のワンポイントレッスン
   押味 愛里沙氏(元NHKテレビ体操アシスタント)


関連資料

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