会長あいさつ

公益社団法人 東京都医師会
会長 尾﨑 治夫

 

6月18日(日)に開催された東京都医師会第300回(定時)代議員会において、第5次チーム尾﨑の面々全員が選任され、今後更に2年間の舵取りを任せていただくことになりました。
5期・10年間の集大成として、気を緩めることなく、引き続き緊張感を持って、会長の職務にしっかり向き合っていく所存です。

今回、12年以上共に活動してきた猪口正孝・⻆田徹両前副会長と別れるのは大変寂しいことではありますが、猪口前副会長は東京都病院協会会長に、また⻆田前副会長は日本医師会副会長に専念することによって、更にその力を発揮してくれることと期待しております。
そして、4年間医療保険担当理事として、また「TMA近未来医療会議」を平川博之副会長と共に中心となって設立、運営にあたってくれた黒瀨巌前理事にも感謝したいと思います。今後も、日本医師会常任理事として活躍されることを期待します。

3人が抜けたチームには、増田幹生北区医師会長、小平祐造花と森の東京病院院長、そして荘司輝昭立川市医師会理事に入っていただきました。3人とも素晴らしい能力を持った方たちなので、第5次チーム尾﨑も、皆さんのご期待に応えられるものと自負しています。

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類は5類になったものの感染者数は漸増しており、まだまだインフルエンザとは同等に扱えない厄介な本疾患に対する対策に手抜きは許されません。
特に高齢者、基礎疾患を持っている方、透析患者の方、妊婦の方、障害を抱えるお子さんなどについては、引き続き感染が及ばないよう、また罹患しても迅速に医療が提供できるよう、東京都の行政と協力しながら適切に対処していきます。

 

近未来の東京の医療問題に立ち向かう

少子超高齢社会の入り口とされている、団塊の世代の方がすべて75歳の後期高齢者となる2025年まで、あと1年半となりました。
東京都では昨年も人口が4万4千人増えましたが、決して子どもが増えているわけではなく、道府県からの流入人口が増加しているのが現状です。

人口が減らないままで高齢化が進み、単身・夫婦のみ・高齢者の親と独身の団塊ジュニアとの同居世帯など、認知症やフレイルの進行によって要介護状態になった場合、家庭内での介護が難しい世帯が激増していくことが予想される東京。
また、入院患者の8割が、65歳以上の高齢者で占められていくと予想されている東京。

私どもは2022年に「TMA近未来医療会議」を立ち上げ、この近未来の東京で予想される医療や介護における実態、問題点を議論してきました。社会保障の財源論といった大きなテーマも含め、解決すべき数多くの問題点を提示し、このたび書籍『近未来のTOKYO医療に希望はあるか?』を出版しました。
今後、多くの方に読んでいただき、いろいろな分野の方、都民にもこの問題点を共有し、医師会と共に論じることができる2年間にしたいと思っています。

また、本書籍の中で提起した問題点の回答となるような具体策を、役員一同真剣に考えながら、できれば「第2次TMA近未来医療会議」を立ち上げて、再び喧々諤々の議論をしながら、まとめていければと考えています。

 

地区医師会、大学医師会、都立病院医師会の会員の皆さん、引き続きのご支援とご協力をお願いします。
2年間全力で頑張ってまいります。

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