会長あいさつ

公益社団法人 東京都医師会
会長 尾﨑 治夫

東京都医師会長就任にあたり

 平成29年6月18日(日)に開催されました東京都医師会第288回(定時)代議員会において、会長の私および第2次チーム尾﨑のメンバーすべてが選任され、今後2年間の舵取りを任せていただくことが決まりました。

 第2次チームは、4名の勇退される役員(近藤太郎副会長、友安茂、伊藤雅史、佐々木伸彦各理事)に代わり、新たに、新井悟河北総合病院副院長、落合和彦前東京慈恵会医科大学産婦人科教授、川上一恵日本小児科医会乳幼児学校保健委員会委員長、そして西田伸一調布市医師会副会長を新しいメンバーとして迎えることができました。

 改めまして新役員一同気を引き締めて任に当たることをお約束するとともに、会員の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援をよろしくお願いします。

 さて、今期は、次の7つの重点医療政策を掲げております。

1.疾病予防としてのタバコ対策と介護予防としてのフレイル対策を徹底し、高齢化がさらに進む東京都で真の健康寿命延伸を目指す
 まず受動喫煙防止の法的整備、次に喫煙者がスムーズに禁煙治療を受けられる体制づくり、および子供たちが将来タバコに手を出さない教育などを進めていきます。フレイル対策についても具体的な展開ができるよう尽力します。

2.構想区域(従来の二次保健医療圏)にとらわれない医療提供体制の構築と各種事業の展開
 保健医療計画の改定に向け、東京都全体を見渡しながら、がん診療は全都的展開、脳卒中、心臓病は隣り合う二次保健医療圏、糖尿病は区市町村レベルでより細かい食事・運動指導を行うなど、東京の医療体制の実態を考慮した事業展開を目指して、行政と議論を重ねていきたいと考えています。

3.病院救急車による高齢者搬送システムを核とした在宅医療支援体制の確立
 東京の救急医療が限界となっている現在、ますます増える高齢者の搬送について、救急救命士が同乗した病院救急車の活用を提案してきました。現在葛飾区、八王子市、町田市で展開されていますが、今後はこれを拡充していき、将来的には、二次救急病院すべてに病院救急車を配備し、高齢者搬送の全都的な展開を目指します。

4.東京オリンピック・パラリンピックに向けて求められる医療提供体制の確立(熱中症、感染症、訪日外国人医療等)と関係機関との連携
 実質あと3年に迫ってきた東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、医療提供体制の確立と関係機関との連携に取り組んでいきます。

5.生涯をつなぐ保健という観点からの母子保健(乳幼児保健)、学校保健、産業保健、老人保健の見直し、および健診・検診制度(特定健診の適用年齢・胃がん検診等)の見直し
 生涯にわたる保健をつなぐことによって全都民がしっかりとした健康リテラシーを持ちながら、健康増進を目指せるようにしていきます。

6.会員が安心して医療に集中できる環境の整備(新規開業・医業継承のサポート、モンスターペイシェント対策等)
 特に医業継承については、今期、具体的な取り組みをスタートさせたいと考えています。

7.次世代医師育成のための医学生、研修医、若手勤務医に対する積極的なサポート
 専門医制度、医師の働き方問題などとも考え合わせながら、地域医療、医師会活動にも理解ある若手医師を育てていきたいと考えています。

 今後も、地区医師会、大学医師会、都立病院医師会、東京都病院協会、地域の各種団体のご協力のもと、より強固な連帯を築き、目標の具現化に向けて尽力してまいります。

 さらに東京都医師会独自のシンクタンクづくりの検討等もスタートさせ、東京から日本を変えるという気概を持って2期目の医師会活動に取り組んで行きたいと考えております。

 今後とも会員の皆様のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

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