会長あいさつ

公益社団法人 東京都医師会
会長 尾﨑 治夫

 2019年6月16日に開催されました東京都医師会第292回(定時)代議員会において、会長の私および第3次チーム尾﨑のすべてが選任され、今後さらに2年間の舵取りを任せていただくことが決まりました。秋にラグビーワールドカップ、1年後に東京オリンピック・パラリンピックを控え、また後期高齢者の仲間入りをする方々が一時的に減少する今後の3年間は、国も2040年を見据えた社会保障の抜本的見直しの時期と捉えており、まさに重要な2年間となります。

 今回、新たに弘瀨知江子(大森医師会)、魚住葵(江東区医師会)、佐々木聡(浅草医師会)、黒瀨巌(新宿区医師会)の4名の新しい理事を迎えました。新役員一同気を引き締め、「東京から日本を変えていく」という意気込みを持って、任に当たってまいります。

東京オリンピック・パラリンピックに向けて

 1年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック。2018年6月には念願であった東京都の受動喫煙防止条例が成立し、2020年4月には飲食店の84%を含む屋内空間での全面禁煙が実施されることになります。これにより心臓病、脳卒中、呼吸器疾患の入院患者の減少が期待されます。

 また、熱中症対策の一環としてマラソン、競歩などの開始時間の見直しが行われました。これも、東京都医師会が日本医師会をはじめとする他団体の協力を得て、その実現に深く関与してきました。今後はラストマイルにおける熱中症対策、麻疹・髄膜炎をはじめとする感染症対策、外国人医療、災害・テロ等のさまざまな対策を東京都、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会等とともに築いてまいります。

 さらに、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとして、子ども、障害者、高齢者を含むすべての都民がスポーツに親しみ、スポーツを通じて運動不足を解消できるよう、スポーツ庁をはじめとする関係団体とともにその実現を目指して、2025年に向けたフレイル予防に繋げてまいります。

 

全世代の都民を医療で支える、新たな東京都医師会を目指す

 東京都医師会は、これまで日本人にとって最も有効な疾病予防と考えられるタバコ対策、介護予防としてのフレイル対策を掲げ、真の健康寿命の延伸を目指してきました。

 医療界の念願であった成育基本法が昨年末成立した現在、望まない妊娠を防ぎ、安心して子どもを生み育てられる東京、また学校教育においてがん教育・性教育など健康教育に力を入れ、しっかりとしたヘルスリテラシーを身につけた都民で溢れる東京を目指します。

 社会人に対しては、病気を抱えていても仕事が続けられるよう、がんをはじめ病気と仕事との両立支援にも力を入れていきます。受動喫煙防止条例により増える禁煙希望者に対しても、禁煙外来への診療費補助、企業内での禁煙を推進する連合体である禁煙推進企業コンソーシアムの活動支援を続けてまいります。

 高齢者対策としては、地域包括ケアシステムやACPについて、都民への啓発活動に力を入れるとともに、多職種連携の推進、病院救急車による高齢者搬送システムの拡大、病院間・多職種間のICTネットワークの構築をさらに進めてまいります。

 医師の働き方改革、医師の偏在対策、揺れ動く専門医制度、地域医療構想、すべてがこれだという打開策を見いだせないカオスの中で、東京の医療をあるべき方向に進められるよう、目を曇らせることなく役員一同英知を結集して任に当たってまいります。今後とも会員の皆様方のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

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