外国人医療

2020年の東京オリンピック開催を控え、今後ますます外国人旅行者が増加し、外国人患者が医療機関を受診する機会が増えることが予想されます。本会は医療提供体制の確立と関係機関との連携に取り組んでいます。

東京都医師会の取り組み

2016年に東京都を訪れた外国人旅行者は約1310万人と過去最高になりました。東京都が策定した「2020年に向けた実行プラン」では、訪都外国人旅行者の目標を2500万人としています。訪日外国人の2~4%が何らかの疾病で医療機関を受診するという統計を踏まえると、外国人医療提供体制の整備は東京都の医療機関にとって喫緊の課題といえます。

このような状況をふまえ、東京都医師会では国や東京都と連携して外国人医療への取り組みを始めました。 (1) 外国人患者受入れ医療機関の現況の把握と整備 (2) 医療機関の役割分担を含めた医療提供体制の構築 (3) 外国人患者対応支援研修の開催等、医療機関への支援 (4) 東京消防庁・宿泊施設など関係機関との連携 (5) 医療通訳の充実 (6) 外国人向け情報サービスの拡充 (7) 医療費未払いや医事紛争に対する法的整備 東京都福祉保健局は外国人患者への医療提供体制構築に向けた課題・今後の取り組みを検討するためのワーキンググループを立ち上げ、東京都保健医療計画の記載事項や現場に必要なマニュアル作りなどを検討しています。東京都医師会では行政と積極的に協力して、施策立案の段階から医療現場の会員各位の声を生かしていきます。

外国人医療に関する記事(東京都医師会関連)

 


外国人医療に関する情報まとめ

【目次】

<通訳>

◎平成30年度「東京都医師会電話医療通訳の利用促進事業」

 電話医療通訳の利用を通じ、その利便性に対する医療機関の認識を広めることで外国人患者の受入れ環境の更なる充実を目指すことを目的とし、東京都医師会が、(一社)JIGHを電話医療通訳サービス提供事業者として、実施する事業。  都内会員医療機関は、本事業実施期間中(平成30年9月3日~平成31年3月31日)に言語が通じない外国人が来院した際に、電話医療通訳サービス「mediPhone」を費用負担なしで利用可能。事前利用申込が必要。  【英語・中国語・ベトナム語・ロシア語・ポルトガル語・タイ語・スペイン語・韓国語】   毎日:8時30分から24時  【タガログ語・フランス語・モンゴル語・ヒンディー語・インドネシア語・ペルシア語・ネパール語・ミャンマー語・広東語】    毎日:8時30分から24時(要事前予約)

 

 都内の医療機関を対象とした、救急で来院した外国人患者が、日本語を話さないために診療に支障を来す場合に、電話による通訳サービスを東京都が提供する。事前利用申込が必要。 【英語・中国語】  平日:17時から翌朝9時、土日祝日:9時から翌朝9時 【韓国語・タイ語・スペイン語・フランス語】  平日:17時から20時、土日祝日:9時から20時

 

 メディフォンは、医療通訳者のみで構成される、医療に特化した、医療通訳サービス。診察室・受付・会計など院内のあらゆる場面での医療者と外国人患者の会話を、医療通訳者が電話等を介して通訳する。  また、外国人患者受入れ対応マニュアルの作成や同意書・診断書といった院内文書の多言語化、指差しツールの作成、院内研修の実施等、JMIPやJCI認証のための包括的サポートも実施している。海外保険会社への医療費請求業務の代行等、医療アシスタンスサービスも提供している。 (電話医療通訳) 【運営時間】24時間/365日 【対応言語】17言語(英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・ベトナム語・タイ語・ロシア語・タガログ語・フランス語・ヒンディー語・モンゴル語・ネパール語・インドネシア語・ペルシャ語・ミャンマー語・広東語)

 

 24時間、365日、13ヶ国語、国籍も様々な複数の言語を話すバイリンガル、トリリンガル・マルチリンガルのオペレータが対応する通訳サービス。 【対応言語】英語・中国語(北京語)・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タガログ語・ポルトガル語・ロシア語・タイ語・フランス語・インドネシア語・広東語

 

 コニカミノルタが提供する医療機関向けコミュニケーション支援サービス。多言語での診療を、タブレットを使って行うことができるサービス。コールセンターへコールする医療通訳、タブレットに話しかける機械通訳、多言語の申込書や問診票をタブレットで入力する受付サポートのサービスがある。 【英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語】 24時間365日 【ベトナム語・タイ語・ロシア語・タガログ語※・ネパール語※】 毎日8時30分から24時 ※タガログ語・ネパール語は平日9時から18時

 

 

■機械通訳

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した音声翻訳アプリ。ダウンロード・利用はすべて無料。31言語に対応。 【対応言語】英語・中国語(簡体字、繁体字)・韓国語・タイ語・フランス語・インドネシア語・ベトナム語・スペイン語・ミャンマー語・アラビア語・イタリア語・ウルドゥ語・オランダ語・クメール語・シンハラ語・デンマーク語・ドイツ語・トルコ語・ネパール語・ハンガリー語・ヒンディ語・フィリピン語・ポーランド語・ポルトガル語・ポルトガル語(ブラジル)・マレー語・モンゴル語・ラーオ語・ロシア語

 

テキスト入力による翻訳、カメラを向けるだけで画像内のテキストを瞬時に翻訳、2か国語での会話をその場で翻訳などが可能。

 

 医療用チャットサービス「メディライン」、機械翻訳サービス「医詞オンライン」を提供。「医詞オンライン」は約560万語の医薬専門辞書を搭載し、病名や医薬品名、成分名など難解かつミスが許されない厳しい臨床環境で、ストレスフリーで入力出来るように設計している。

 

 医療スタッフの外国人患者対応をサポートするアプリ。受付(身分証確認 等)・症状確認・会計そして診察補助会話など医療スタッフが聞きたいことを伝えて確認する(会話内容は各国の医療スタッフが翻訳)。
 また、院外処方せんの説明・問診票等の資料も表示・印刷可能。タブレット画面をタップしての会話となるので、病院スタッフ誰でも外国人と対応が可能となる。9言語に対応(音声読み上げ機能付)。
【対応言語】英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ポルトガル語・スペイン語・ロシア語・タイ語・フランス語
 ※応用使用例:聴覚障害の患者様に使用した事例あり(会話同時併記の為)。

 また、M-talkプレミアムパックでは同時通訳サービス「スマイルコール」も併せて低価格での利用可能。タブレットを通しての同時通訳サービス。
【対応言語】英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語(言語追加予定)
【運営時間】24時間/365日

<問診票>

【全般】【入院部門】【会計部門】【問診票】【手術・検査部門】に分類された説明書・問診票等説明資料が掲載されている(日本語版、英語版、中国語版、ポルトガル版、スペイン語版)

 

初診票(PDF)が掲載されている。記載例もある。

 

内科、眼科、小児科など11の診療科に対応した問診票がダウンロードできる。英語、ポルトガル語、ロシア語、タイ語など18言語に対応。

 

英語・中国語・韓国語・スペイン語の診療ツール【問診編】及び【診察・検査編】がPDFで掲載されている。

 

 問診票をデジタル化しAIで効率化するサービス。患者が選択した回答によって、その先の設問がAIで展開される。英語・中国語・韓国語に対応しており、タブレットだけでコミュニケーションが可能となる。

<服薬>

 言語確認、来所目的の確認、医療機器・用具、衛生用品、症状確認、服薬説明、薬効ラベル等のツールが掲載されている(英語・中国語・韓国語・ポルトガル語)。

 

「外国籍県民のための服薬情報提供文書」が掲載されている(英語・韓国語・中国語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語)。

 

 医薬品に関する医学・薬学の国内外における有用な情報を収集提供している。海外の医薬品の添付文書の情報(米国、カナダ、英国、EUなどに限定される)は上記ホームページよりアクセスできる。

 

日本で販売されている医薬品(5000種類以上)について、患者向けの英語版の服薬説明書が入手できる。「kusuri-no-shiori」

<その他>

外国語版「予防接種と子どもの健康2018年度版」と予診票が掲載されている。14言語に対応。

 

9カ国の母子健康手帳を販売している。

 

救急隊用のコミュニケーション支援ボード、荒川区の災害時用コミュニケーション支援ボードが掲載されている。

<外国人向け医療機関案内等>

 通称、日本政府観光局。日本を旅行中に具合が悪くなったときに、日本で医療を受ける際に役に立つウェブサイト。医療機関検索、医療機関のかかり方、主な症状と診療科目、海外旅行加入の案内が掲載されている(英語・韓国語・中国語)。

 

 「医療機関における外国人患者対応支援研修」の資料や、「外国人患者受入れ体制整備支援事業」の募集、「外国人患者受入れ体制の充実に係る第三者認証取得支援事業」等、東京都福祉保健局が実施する事業、提供するサービスが掲載されている。

 

 東京を訪れる外国人の方が必要な時に医療機関を受診できるようサポートする多言語対応のガイドブック。英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語、スペイン語の5言語及び日本語に対応。 医療機関の探し方・受診の仕方を案内している。症状等を指で示せるコミュニケーションツールも付いている。

 

 日本滞在中の外国人向けの医療アシスタンスサービスもある。日本語が話せない場合にも安心の複数言語の通訳、コーディネーター手配と、大都市・観光地を中心とした国内約800の提携医療機関におけるキャッシュレス医療を手配。 本国で海外旅行保険に加入、あるいは日本入国後に海外旅行保険に加入した場合に、保険会社と当社が連携して医療サービスを手配。患者は煩雑な手続きを任せることができ、医療機関は回収リスクを回避できます。

 

 医療とトラベルセキュリティアシスタンス提供企業。世界中をカバーするグローバルネットワークと医療とセキュリティの専門家が、企業の職員の健康と安全をサポートする。

 

【医療ツーリズム】
 海外にいる渡航受診者は、『ジャパン インターナショナル ホスピタルズ』の中から病状に応じて最適な医療サービスを提供する病院を選び、渡航受診に必要なサービスを提供する医療渡航支援企業を通じて来日前に受診予約を行い、通訳が付添って通院し、安心して受診することができる。 一方、『ジャパン インターナショナル ホスピタルズ』に参加する病院は、医療渡航支援企業を通じて渡航受診者を円滑に受入れ、通常と同じように医療サービスを提供することができる。

<参考資料>

 英語による外国人診療(HIV曝露後予防編、予防接種、処方希望編、腹痛編、発熱編、英文診断書の書き方、医療通訳の使い方~禁食編~)を動画で見られる。

 

 保険証をもつ在留外国人を診療した際の通訳料の取扱について示された事務連絡(平成28年6月24日付、厚生労働省保険局医療課より)保険医療機関等において保険診療を行うに当たり、治療(看護)とは直接関連のない「サービス」又は「物」について、患者側からその費用を徴収することについての適切な運用を期するため、その取扱を示したもの。 2 療養の給付と直接関係ないサービス等、(5)その他、イに、「日本語を理解できない患者に対する通訳料」が具体例として掲げられている。

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