かかりつけ医はあなたのそばにいます!

日本医師会では「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」かかりつけ医と呼んでいます。

熱がある、体がだるい、食欲がないなど体調が悪いなと感じた時にまず相談する自宅近くの診療所や病院の医師のことです。内科や外科、小児科、婦人科、眼科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、泌尿器科など多くの種類の科目からそれぞれ得意とする科を診察しています。
つまり、病院の医師か、診療所の医師か、どの診療科かを問うものではありません。

① 適切な他の医療機関を紹介

入院や高度な設備での検査が必要になった場合、診療科の異なる医師にかかりたい場合にも適切な医療機関を紹介してくれます。

② 健康診断・健康相談

定期的な健康診断やインフルエンザなどの予防注射、高血圧症や糖尿病といった慢性的な病気の診察なども行っています。その結果の指導や相談にも応じてくれます。

③ 介護保険の主治医意見書

65歳以上で介護保険が必要になったら行政に申請をしますが、かかりつけ医が主治医意見書を書き、それをもとに地域の介護認定審査会でどのような介護が必要な段階にあるのかを話し合っています。

④ 地域での活動 在宅医・ACP

かかりつけ医は、地域での保育園や幼稚園の園医や学校医として健康診断や健康相談に従事したり、職場での健康管理を職務とする産業医として活動している医師もいます。また、在宅療養が必要な人には訪問診療をしてくれる医師もいます。医療と介護のいろいろな職種の方々と連絡・連携しながら支援の必要な人への活動を行っています。

さらに、将来の人生をどのように生活をして、どのような医療や介護を受けて最期を迎えるかを計画して、ご自身の考えを心づもりとしてご家族や近しい人、医療やケアの担当者とあらかじめ表しておく取り組みをアドバンス・ケア・プランニング(ACP)といいます。愛称として「人生会議」と呼びます。環境や体調の変化により、繰り返し話し合いを行うプロセスでもあります。
人生の最終段階における医療についてもかかりつけ医はご本人・家族と一緒に考えていきます。

⑤ 認知症の早期診断と支援

認知症を起こす病気には治すことが難しいものが多くありますが、適切な医療によって進行を遅らせたり、ご本人の不安や介護する家族の負担を軽くすることができます。
かかりつけ医は、認知症の早期診断と支援を行うために、介護保険の相談にのったり、必要に応じて専門医、ケアマネジャー、看護師などとともに、ご本人や家族の生活を支えます。



かかりつけ医にかかる5つのポイント

東京都医師会は、医師が安心・安全な医療を提供し、都民の皆さんが適切な医療を受けられる環境づくりに努めています。そのためには、かかりつけ医と都民の皆さんの相互信頼に基づいたより良い関係を構築することが大切です。
かかりつけ医にかかる際の5つのポイントをご紹介しますので、ご参考にしてください。

ポイント①
患者さんから、かかりつけ医に伝えたいことはメモにして準備しましょう

ポイント②
患者さんとかかりつけ医のより良い関係づくりは相互に責任と努力が必要です

ポイント③
かかりつけ医にこれからの見通しを率直に聞くことが大切です

ポイント④
受診後の変化について、良くなっても悪くなってもかかりつけ医に伝える努力をしましょう

ポイント⑤
治療効果を上げるためにお互いに理解が必要です

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