記者会見(令和2年10月13日開催)


1.今冬の季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症、東京都医師会の感染症対策等について

尾﨑 治夫 東京都医師会長

【かかりつけ医を中心とした今冬の新型コロナ対策】

尾﨑会長は、「今冬はインフルエンザと新型コロナが同時流行する可能性があるので、地域に根差したかかりつけ医を中心とした対策が重要になる。保険診療をしている以上、国民、都民のために医療を提供し、地域医療に貢献してほしい」と会員の積極的な協力を求めた。また、診療を時間的・空間的に分けることが難しい医療機関は、近くの医療機関を紹介してほしいと述べた。

都民に対しては、インフルエンザの予防接種を積極的に受けて流行に備えてほしいと述べるとともに、これを機にかかりつけ医を持つことを呼び掛けた。

さらに、高齢者を新型コロナから守るために、家族に高齢者がいる場合は引き続き外食や懇親会等への参加に注意するよう訴えた。

 

 

猪口 正孝 東京都医師会副会長

【新型コロナ専門病院】

猪口副会長は、新型コロナ専門病院の必要性を改めて強調し、アメリカの病院船のように、平時はシミュレーショントレーニングセンターとして訓練に活用し、有事には1000床規模の専門病院として稼働する施設の設置を提案していきたいと述べた。

 

 

角田 徹 東京都医師会副会長

【インフルエンザと新型コロナ同時流行時の医療体制】

角田副会長は、感染リスクを高めやすい7つの場面として、①飲酒を伴う懇親会、②大人数や深夜におよぶ飲食、③大人数やマスクなしでの会話、④仕事後や休憩時間、⑤集団生活(寮など)、⑥激しい呼吸を伴う運動(換気の悪い閉鎖空間)、⑦屋外活動の前後(車での移動や食事などの3密)を紹介し、改めて都民に注意を促した。

また、季節性インフルエンザ流行期におけるかかりつけ医対応の目安を示し、全医療機関が総力を挙げて今冬の新型コロナ対策に当たりたいと述べた。

 

 

平川 博之 東京都医師会副会長

【新型コロナ感染症がメンタルヘルスに及ぼした影響】

平川副会長は、自粛明けの6月以降、若年者や40歳未満の女性の自殺者数が増加しており、新型コロナ感染症がメンタルヘルスに影響を及ぼしていることに触れ、今後も各相談機関をバックアップしていきたいと述べた。

 

 

川上 一恵 東京都医師会理事

【予防接種について】

川上理事は、これから冬を迎えるにあたってインフルエンザの予防接種を勧めるとともに、定期予防接種などワクチンで予防できる疾患(VPD)はワクチンを接種するよう都民に呼び掛けた。

 


記者会見資料


会見の模様(YouTube)


※本会見は、発言者のみマスクをはずして行いました。


○定例記者会見に関するお問い合わせ先:広報学術情報課

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