緊急記者会見(令和2年4月30日開催)
1.東京都医師会の新型コロナウイルス感染症対策について
① 軽症者等の(ホテルを使った)宿泊療養施設運用状況について
② 宿泊療養施設での新たな取り組みについて(メンタル相談・パルスオキシメーターの配備)
③ 地域PCR検査センター(PCRセンター)設置状況について
④ コロナ専門病院について
<尾﨑 治夫 東京都医師会長>
※本会見は、発言者のみマスクをはずして行いました。
尾﨑会長は、「現在は6割5分程度人の流れが減っており、ある程度の効果は出ているが、さらに人の流れを止めて新規感染者を10人程度に留めていきたい。営業中の店に休業してもらい、出かけるところをなくして人と人との接触を減らせば感染を防ぐことができる。店などが安心して休めるように国や都には休業補償を打ち出してほしい。人の流れを減らすことで感染者数増加のピークを遅らせることができれば、その間に逼迫した医療提供体制を整えることができる」と改めて人との接触を8割減らすよう求めた。
軽症者等の(ホテルを使った)宿泊療養施設運用状況
<猪口 正孝 副会長>
猪口副会長は、現在3カ所で運用している軽症者の宿泊療養について、5月から新たに2カ所のホテルで開始することを公表した。また、PCR検査で陽性となった場合は自宅療養ではなく宿泊療養を中心に進めていくとした。
また、「緊急事態宣言からある程度効果は出ているが、第2波が来る可能性がある。感染者の爆発的な増加に備えてコロナ専門病院を設置し、重点的に中等症の患者に対応する体制を整えていくことを東京都に提案した」 と述べた。
宿泊療養施設での新たな取り組み(メンタル相談・パルスオキシメーターの配備)
<平川 博之 副会長>
平川副会長は、宿泊施設で療養中の患者のための電話相談を4月27日から開始したことを発表した。「担当者を決めて継続的に相談を行い、連携を取りながら見守ることで質の高いカウンセリングを行うことができる。療養者のメンタル面をしっかりとサポートしたい」と述べた。
地域PCR検査センター(PCRセンター)設置状況
<角田 徹 副会長>
角田副会長は、かかりつけ医の判断に応じてPCR検査を実施するPCRセンターについて、30日時点で12ヵ所稼働していることを報告した。
記者会見資料
- 軽症者等の(ホテルを使った)宿泊療養施設運用状況について
- 東京都医師会「宿泊療養者メンタルサポートチーム」について
- 宿泊施設滞在者専用ストレス電話相談事業(宿泊者専用電話相談事業)について
- 地域PCR検査センター(PCRセンター)設置状況について
- コロナ専門病院について
- 参考資料:新型インフルエンザ等対策の基本⽅方針