東京総合医療ネットワーク

 東京都医師会は社会の急速な高齢化に伴う2025年問題を見据え、都民が住み慣れた地域で自分らしい暮らしをできるだけ続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアを実現を目指しております。その一環として、医療分野における連携を強化するため「東京総合医療ネットワーク」の構築を推進しています。

概要

 近年、地域における病院-病院間や病院-診療所間の医療ICTネットワークの重要性が指摘されています。

 特にネットワークの要となる病院-病院間の連携にあたり、まず平成26年11月に都内全病院を対象にアンケート調査を実施したところ、電子カルテを使用している病院は増えてきている(全体の約4割)ものの、実際に地域医療連携に活用している病院はそのうちの約2割に留まることが判明しました。

 この結果を受け、本会では平成27年2月に地域医療連携システム構築検討委員会(委員長:林宏光 日本医科大学病院教授)を設置して協議検討を行い、平成27年6月に富士通の地域医療連携システム「Human Bridge」とNECの地域医療連携システム「ID-Link」をIHE規格による「データセンター間接続」を用いて繋ぐことでSS-MIX2形式で格納されたデータを相互参照する実証実験を行いました。

 この実証実験の結果をふまえ、平成27年7月に中間答申が提出されました。その後、平成27年11月19日開催の第3回定例記者会見において東京都における医療ICTネットワークの構築計画について発表され、地域医療連携システム構築検討委員会では計画を実行段階に移すべく、ネットワークの名称(東京総合医療ネットワークに決定)や相互接続のための手順書の作成、連携にあたっての規約や患者さんの同意の取り方等について検討を行いました。また、地域医療介護総合確保基金をベースとする平成28年度の東京都の補助事業においても、病院が地域医療連携システムを新規導入するだけでなくバージョンアップのための費用についても補助の対象となることが決定しました。

 さらに、平成29年3月11日に開催された第29回「医療とITシンポジウム」において林宏光委員長より東京総合医療ネットワークについての講演が行われ、その中で平成29年度内に東京都の補助を受けて運営協議会を設立するとともに、平成29年度内にモデル事業の実施に向けてネットワークへの参加を検討している病院向けの説明会を開催予定である旨の発表を行いました。

 また、診療所に大きな負担をかけずに病院-診療所間の相互参照を実現する方法の候補として、クラウド型電子カルテベンダーが連携用のサーバーを構築することで診療所がネットワークに参加する方式も現在検討されています。

資料

東京総合医療ネットワーク

東京総合医療ネットワークに関するお問い合わせ東京都医師会 広報学術情報課
電話:03-3294-8821(代)
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