定例記者会見(令和3年5月11日開催)


1.新型コロナウイルス感染症拡大防止対策等 〜第4波を乗り切るために〜

① 総論・都民の皆さんのご協力への感謝(尾﨑 治夫 東京都医師会長)

※画面が表示されない場合はこちらからご覧ください。

尾﨑会長は「5月の連休中の繁華街における滞留人口は、1月の緊急事態宣言時と比べて3割減、宣言前と比べて4割減になった。そして7割近い人が自宅あるいは自宅近くで過ごしており、都民の協力で人流を抑え、感染拡大を防ぐことができた。

医療提供体制については回復後の患者を受け入れる後方支援病院や老人保健施設、宿泊療養の受け入れ体制を充実させたほか、地域のかかりつけ医が24時間体制で自宅療養者を見守る体制を整えたことで、第3波の時と比べると流れがスムーズになっている」と語り、宣言の延長で引き続き新規感染者の急増がなければ、これまでに強化してきた医療提供体制で第4波を乗り切れるのではないかとの見通しを示した。

また、「高齢者が外出の自粛などを続けている影響でフレイルや認知症が増えてきているが、ワクチン接種が進めば徐々に外出できるようになる。7月末までの完了を目指して、地区医師会などと協力して接種体制を更に充実させていきたい」と述べるとともに、国に対しては変異株対策として水際対策を徹底するよう求めた。

 

 

② 現在の感染状況、入院医療体制、緊急事態宣言の効果 等(猪口 正孝 東京都医師会副会長)

※画面が表示されない場合はこちらからご覧ください。

猪口副会長は「2回目の緊急事態宣言時よりもかなり人流が抑えられていた。1週間後には1日あたりの新規感染者数が減ってくるのではという期待が持てる。感染力が強く、重症化率が高い変異株の影響などを見極める必要があるが、感染者数が急増しなければ医療機関はワクチン接種に専念することができる」と述べた。

 

 

③ ワクチン接種体制について(角田 徹 東京都医師会副会長)

※画面が表示されない場合はこちらからご覧ください。

角田副会長は「7月末までの高齢者ワクチン接種完了は実現不可能ではない。まず医療従事者等の優先接種を完了させ、医療関係者等が感染を心配することなく高齢者への接種に専念できる環境を作りたい。そして地区医師会と行政が十分に協議を重ね、集団接種に加えてかかりつけ医による個別接種を拡充させてほしい」と述べるとともに、高齢者など接種対象者に対し、疑問や気になることがあればかかりつけ医に相談することや、ワクチン接種後も基本的な感染予防対策を継続することなどを呼び掛けた。

 

 

④ 高齢者へのワクチン接種の重要性(平川 博之 東京都医師会副会長)

※画面が表示されない場合はこちらからご覧ください。

平川副会長は重症化リスクの高い高齢者へのワクチン接種の重要性を強調し、「身体的に問題がなければぜひワクチン接種を受けてほしい」と呼び掛けた。


記者会見資料


○定例記者会見に関するお問い合わせ先:広報学術情報課

  • 東京都医師会 定例記者会見
  • 元気がいいね
  • TMA近未来医療会議
PAGE TOP