定例記者会見(令和3年2月9日開催)


1.新型コロナウイルス感染症対策
  〜東京都医師会が目指す今後の医療提供体制等について〜

 

① あいさつ・総論(尾﨑 治夫 東京都医師会長)

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尾﨑会長は、東京都医師会が目指す今後の医療提供体制として「コロナ病床の拡充」「下りの医療連携体制作り」「自宅療養者へのフォロー」「薬剤の使用」の4つを挙げ、「今後も公立・公的病院を中心に病床の確保に努めていく。一方で、新型コロナ回復後の患者を民間病院で積極的に受け入れてもらえるような体制を構築していきたい。また、かかりつけ医などが協力し、自宅療養者を見守っていく体制や、夜間・急変時の入院体制を整えていきたい。国には重症化予防のための薬剤の緊急使用を検討してほしい」と述べた。

そして「3月7日までに感染を抑え、医療体制に余裕が出てきた中でワクチン接種につなげていきたい。そのためにも緊急事態宣言が解除されるまでしっかりと感染を抑える行動を続けてほしい」と都民に協力を求めた。

さらに飲食店などへの規模に応じた休業補償など、安心して休業要請に協力できるような方法を考えてほしいと国に要望した。

 

 

② 医療提供体制の現状について(猪口 正孝 東京都医師会副会長)

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猪口副会長は「急性期、回復期、慢性期など異なる機能を持つ病院が連携し、それぞれの機能に応じた役割を果たしていく必要がある。これ以上コロナ病床を増やすことは難しいので、感染者を減らしていくしかない。感染の増加率を下げられるだけ下げれば、その後の状況が大きく変わる。引き続き感染防止対策を徹底してほしい」と強く訴えた。

 

 

③ 新型コロナウイルス感染自宅療養・自宅待機者への医療支援システム構築の現状
  老健施設を活用した新型コロナウイルス感染症回復後の要介護高齢者受け入れ事業
 (平川 博之 東京都医師会副会長)

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平川副会長は「自宅療養・自宅待機者が安心して療養生活を送れるよう、地域に合った支援システムを作っていきたい。また、感染者の急
増で病床が逼迫しており、高齢者施設などの入所者が陽性になっても入院できず、施設内でクラスターが発生する事態が起きている。病床確保のためにも介護老人保健施設が回復後の要介護高齢者を受け入れることができれば、低下した心身機能の回復・向上を図った上で自宅や高齢者施設へ戻すことが可能となる。医療機関ではないので治療はできないが、総力を挙げて高齢者をコロナの危機から救いたい」と述べた。

 

 

④ 東京都医師会がめざす新型コロナワクチン接種体制(鳥居 明 東京都医師会理事)

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鳥居理事は、ワクチンに関する情報をオープンにし、副反応について十分な説明と同意が必要と述べるとともに、今後の課題として医療資材・人材・場所が不足していることや、費用の問題などを挙げた。


記者会見資料


○定例記者会見に関するお問い合わせ先:広報学術情報課

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