第3回 定例記者会見(令和2年2月12日開催)


1.東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシー


<尾﨑 治夫 東京都医師会長>

タバコ対策については、日本で最も厳しいといわれる東京都受動喫煙防止条例が4月より施行される。都民の健康に寄与するとともに、グローバルスタンダードに近づくための法整備ができた。また熱中症対策における協力体制の構築や、外国人医療では医療機関のキャッシュレス化や多言語対応の充実が進められている。感染症対策ではVPDへの対策の徹底やHPVワクチンの勧奨を促進していく。

また障害者の物理的なバリアフリーだけではなく、障害者に対する健常者の心のバリアフリーの理解を促したい。そして、運動で健康になる(Exercise is Medicine)という概念が、オリンピック・パラリンピックを通じて国民により認知されることが期待される。

 


2.令和3年度医師臨床研修募集定員・専門医制度における東京へのシーリングについて


<尾﨑 治夫 東京都医師会長>

東京都において専攻医の定員の上限を設ける動きが厚生労働省より出ているが、東京が専攻医にとって多くの症例が学べる環境にあるばかりでなく、東京で学んだ医師の多くが確実に地方へ移動している。教育的観点ばかりではなく地方においても損失になるため、東京都医師会として問題点を提言していく。

 


3.新型コロナウイルス感染症の対応について


<川上 一恵 東京都医師会理事>

東京都医師会では、新型コロナウイルス感染症の情報などをまとめた都民向けのリーフレットを作成した。リーフレットは予防策、検査対象となる疑い例、 感染力、 重症度、診断、治療についてまとめている。地区医師会を通じて会員に周知するほか、ホームページでも公開している。通常のインフルエンザ流行期と同様の予防法を徹底し、厚生労働省のホームページなど信頼性の高い情報を得て、冷静に対応してほしい。

また東京都は帰国者・接触者電話相談センターを設置し、相談・医療提供体制を強化している。最後に尾﨑会長より、感染症対策として日本版CDCのような組織が必要ではとの意見が付け加えられた。

 


会見の模様(YouTube)


○定例記者会見に関するお問い合わせ先:広報学術情報課

 新型コロナウイルス感染症の対応について:疾病対策課

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