公衆衛生委員会「東京都における胃がん対策充実に向けた提案
―胃がんリスク(ABC)検診に向けて―」(平成26年5月)

緒言

胃がんは、わが国における死亡率、罹患率とも未だ上位を占める疾患であり、検診を始めとした対策はより一層の充実が望まれる。近年、消化器内視鏡診断および治療は革新的な進歩を遂げており、胃がんの早期発見および治療は革新的な進歩を遂げており、胃がんの早期発見および早期治療による高い生存率を得ている。1983年にHelicobacter pylori(Hp)が発見され、胃がん発生にはHp感染が関与することが明らかとなり、わが国では胃がん発生予防を目的としたHp感染性胃炎に対する除菌療法も保険適用となった。胃がんを取り巻く現状は転換期を迎えていると言える。

一方、東京都において対策型検診である胃エックス線検査は、長年受診率の低迷を認めており、疾患が発見されずに潜在している罹患者が相当数いると推察される。

このような中で東京都における胃がんを取り巻く現状を見据え、「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」2005年度版に準じた新たな対策を、医師会が中心となりあくまで任意的に模索することは現実的かつ先見的であると考える。

そこで、現行の対策型検診である胃エックス線検査の充実を従来通り計りつつ、それに加え新規対策を模索し、すでに東京都内16区市(島嶼を除く30%)で実施および具体的導入準備がされている、ペプシノゲン法+ヘリコバクターピロリ抗体併用法「胃がんリスク(ABC)検診」の将来性の検討と普及に向けた提案を行う。

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