2022年5月31日(火曜日)

「東京都医師会第41回健康スポーツ医学研修会」質疑応答について

  • 医師のみなさまへ
  • お知らせ

令和4年5月21日(土)午後3時~Web開催いたしました「東京都医師会第41回健康スポーツ医学研修会」終了後に
第3演題、武田淳也先生への講演に寄せられた質疑について、以下のとおり回答を掲載いたします。

 

■65歳の頸椎脊椎菅狭窄症で手のしびれがあり今は時々症状がある程度の患者です。
 姿勢が悪く、もともと頭部前方変位のような状態です。
 整形外科の医師に、将来的には手術が必要と言われております。
 このような方に頸椎に負担のかからないような方法でピラティスは有効ですか?

はい、有効です。「頚椎に負担がかからない方法で」というよりも、頚椎に負担がかからないような体の
使い方を習得できるのがピラティスです。具体的には、スポーツに限らず、日常生活動作の中においても、
それまで頚椎だけを動かして上もしくは下を見たり、右もしくは左を振り向くなどの動作をしていた方が、
頚椎の下位にある胸椎の可動性を引き出す体の使い方を習得することにより、上記の動作に胸椎の動きを
参加させることで、結果的に頚椎の負担を減らすことができます。

 

■ピラティスを始めるにあたり、年齢は関係ありますか?
 例えば高齢者は無理だとか。

全く関係ありません。指導者の加減により如何様にもできます。但し、それは、高齢者に伴うことが多い
疾患などを考慮できるような十分な経験を積んだ指導者であることが前提となります。そういう意味では、
理学療法士や作業療法士などの医療資格も所持するピラティス指導者の方がやはり安心かと思います。

 

■ピラティスを紹介する場合、きちんとしたインストラクターの指導が必要かと存じます。
 どのように施設を選ぶか?
 例えば資格などありましたらどのような資格をお持ちの方が信頼できるか?

以下に、信頼度が高い順番で掲げて行きますと、
最も信頼度が高いのは、米国国家認定ピラティス教師(NCPT)の資格を持ち、かつ、理学療法士か作業療法士の資格、
もしくは医師の資格を持つピラティス指導者です。都内もしくはその近郊であれば、手前味噌とはなりますが、もちろん
私どもの、Pilates Lab(代官山、南青山)にお越しいただければ一番確かかと思います。
次は、Comprehensive(包括的) のピラティスの資格を持つ理学療法士か作業療法士の資格、もしくは医師の資格を持つピラティ
ス指導者になるかと思います。Comprehensiveのピラティスの資格とは、マットだけではなく全てのピラティス専用器具を使いこなす
トレーニング(450時間以上)を受けて試験に合格する必要があります。
その次は、Comprehensive(包括的) の中でも、その基礎となる部分を、しっかりと習得しているピラティスの資格を持っている
理学療法士か作業療法士の資格、もしくは医師の資格を持つピラティス指導者です。
さらにその次は、Comprehensive(包括的) のピラティスの資格を持つトレーナーやフィットネスインストラクターといったところでしょうか。

 

以上

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