2021年6月23日(水曜日)

オリンピック・パラリンピック開催についての意見書

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東京都医師会・地区医師会・大学医師会は、6月18日付で厚生労働大臣、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、東京都知事に対し「オリンピック・パラリンピック開催についての意見書」を提出しました。

 


 

 

オリンピック・パラリンピック開催についての意見書

4年に1回開催されるオリンピック・パラリンピック大会は、スポーツを通じて全世界の人々に夢と希望を与える祭典であり、特に若い世代に対して大きな感動を与え、未来への前進につなげてくれることを願っています。しかし、2020年冒頭から全世界に蔓延している新型コロナウイルス感染症は、その収束への行程は不確実で、現時点で我が国において充分にコントロールされた状況とは言えません。

この状況下で、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の開催について、東京の医療を担っている現場の立場から、東京都医師会は地区医師会・大学医師会と連携して意見を申し上げます。

医療的見地からみたオリンピック・パラリンピック大会開催の必須条件は、
1.大会の開催を契機に感染が拡大しないこと
2.大会を開催することによって通常医療が圧迫されないこと

と考えます。

東京都の全地域において、通常医療はもとより新型コロナウイルス感染症への対応、並びに新型コロナウイルスワクチン接種の徹底について、全医療機関が総力をあげて当たっております。オリンピック・パラリンピック開催中または開催後に新規感染者数が激増したり、開催にあたって通常医療に過度な負担がかかったりいたしますと、医療状況が逼迫するばかりでなく、全国に感染を広げてしまうことになります。

大会開催の責任機関の方々には、充分な検討と対策のもと、開催や開催形式等を決定し対処されると存じますが、医療現場の状況を勘案しながら、開催するのであればぜひ必須条件を守れるように、無観客での開催も含め、適切な方向性と具体的な方策を早期に示していただきたいと存じます。また、有観客とした場合でも感染状況によって必須条件を維持できない場合には、都民・国民の安全・安心を守るために、無観客または中止とすることも考慮していただきたいと存じます。

私たち、東京都医師会、地区医師会、大学医師会をはじめとする医療関係者は、どのような状況においても、全力で都民・国民の健康を守るために尽力いたしますことを申し添えます。

 

2021年6月18日

 

東京都医師会、神田医師会、中央区医師会、日本橋医師会、港区医師会、文京区医師会、小石川医師会、下谷医師会、浅草医師会、墨田区医師会、江東区医師会、荒川区医師会、足立区医師会、葛飾区医師会、江戸川区医師会、新宿区医師会、目黒区医師会、世田谷区医師会、玉川医師会、渋谷区医師会、中野区医師会、杉並区医師会、品川区医師会、荏原医師会、大森医師会、田園調布医師会、蒲田医師会、北区医師会、豊島区医師会、板橋区医師会、練馬区医師会、西多摩医師会、北多摩医師会、調布市医師会、武蔵野市医師会、三鷹市医師会、府中市医師会、町田市医師会、西東京市医師会、東久留米市医師会、稲城市医師会、八王子市医師会、日野市医師会、多摩市医師会、立川市医師会、小金井市医師会、小平市医師会、東京大学医師会、慈恵医師会、日本大学医師会、日本医科大学医師会、東京医科大学医師会、女子医大医師会、昭和大学医師会、帝京大学医師会

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