2020年5月1日(金曜日)

都民のみなさまへのお願い「もしも、もう6週間 みんなで頑張れたら」

  • 都民のみなさまへ
  • 医師のみなさまへ

 

「もしも、もう6週間みんなで頑張れたら」

4月7日に緊急事態宣言が政府によって出され、4 週間が経とうとしています。東京では全国に先駆けて、自粛をより強く求める緊急事態措置が発せられてから、みんなで頑張ってきましたが、完全には新型コロナウイルスをなくすことはできませんでした。

最近わかったことですが、新型コロナウイルスは発症する2日前の潜伏期間から感染力を持って人から人にうつるそうです。この時期は発症前ですから、感染していても自分が感染しているとは思いませんし、当然人にうつすことなど想像してもいません。

そうして無自覚のうちに感染させてしまった方の100人に5人は、命の危険にさらされてしまうのです。大切な命を守るために、私たちは気持ちを切り替えて戦い続けなくてはならないと考えます。

 

そこで、東京都医師会からのお願いです。みなさん想像してみてください。

新型コロナウイルスを、もしも今この瞬間から東京で誰一人にもうつさず、うつされなければ、2週間後には新しい患者さんはほとんど増えなくなり、その2週間後にはほとんどの患者さんが治っていて、その2週間後には街にウイルスを持った人がいなくなります。

今から6週間、みなさんが誰にもうつさず、誰からもうつされないように頑張れば、東京は大きな自由を手にします。

 

もちろん、一度収束してもどこからか新型コロナウイルスが東京に侵入してくれば、当然感染する人が現れます。しかし、一度ウイルスに勝った経験を持てた私たちは、ウイルスを恐れる必要はなくなります。これまでみんなで続けてきた努力は、ウイルスに勝った社会的経験になり、それを効率的に行えるようになるからです。だからもう6週間、今日この日から誰にもうつさず、誰からもうつされないように頑張りましょう。

東京都医師会の心からのお願いです。

2020年4月30日 東京都医師会

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