第5回 定例記者会見(平成30年10月23日開催)
挨 拶
<尾﨑 治夫 東京都医師会会長>
発言骨子
- 6月に東京都受動喫煙防止条例が成立したが、今後は加熱式タバコの対応策を講じなければならない。『わが国におけるリスク要因別の関連死亡者数』によると1位は喫煙、2位は高血圧、3位は運動不足、4位は高血糖であり、その中でも遅れているのが1位の喫煙対策である。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてさらなる受動喫煙対策を進めていきたい。
- 3位の運動不足については、定期的に体を動かす習慣がない60~70代や、スマホやゲーム等で家の中で過ごす子ども達が多くなっている。オリンピック・パラリンピックを機にあらゆる世代が運動習慣を身につけ、スポーツを身近に感じてもらうことをレガシーの一つとしたい。
1.第2期「東京在宅医療塾」について
<西田 伸一 東京都医師会理事>
発言骨子
- 高齢化の進展に伴い、外来通院できない高齢者が増える中、在宅医療資源の量的確保が喫緊の課題である。地域の中で総合的に継続して提供する医療のために、地域のかかりつけ医機能、診療所機能の更なる充実が求められる。以上二点を背景として、かかりつけ医の在宅医療参入促進を目的として、本会では「東京在宅医療塾」を平成29年度より開講し、本年度第2期を開講した。希望者対象に、実地研修として同行訪問診療研修も行っている。今後もより良いものとしていきたい。
- また更に、在宅医療の24時間体制をサポートするために、一般診療所と在宅専門診療所との連携を推進すべく検討を始めたところである。
2.東京総合医療ネットワークについて
<目々澤 肇 東京都医師会理事>
発言骨子
- 東京都内の電子カルテの連携システムを繋ぐ「東京総合医療ネットワーク」について、7月に「同一ベンダー間の連携」に限定した実運用を開始し、10月3日には運営協議会の総会を開催した。
- 必要な書類等の準備が整ったため、11月1日に「異なるベンダー間の連携」を含めた本格運用を開始する。
- 今後は診療所を中心とした閲覧施設の参加や第3のベンダーの参入について、運営委員会の中で継続的に検討する。
3.都民公開講座・キッズホスピタルランドについて
<天木 聡 東京都医師会理事>
発言骨子
- 両イベントの広告は、本会のイメージカラーである「江戸紫」を基調とし、都民の方々の印象に残るようにした。また、東京オリンピック・パラリンピックの開催も近いことから、「運動で健康になろう」を共通のテーマとした。
- 10月8日開催の都民公開講座は、フレイル予防をテーマに飯島勝矢東京大学教授をはじめ、マラソンランナーの谷川真理氏、管理栄養士の足立香代子氏、元NHKテレビ体操アシスタントの押味愛里沙氏がフレイルの解説や予防策を講演し、多くの参加者から高い評価を得た。
- 11月3日に開催されるキッズポスピタルランドについては、混雑を解消するため本年度から事前申込とし、1500名の定員に4300名以上の申し込みがあった。子ども達に楽しく体を動かしてもらうことを中心に、ピップポップダンス、運動ゲーム、AED講習、救急車の乗車体験などを予定している。