社団法人東京都医師会
サイトマップこのサイトについてお問い合わせ

HOME
東京都医師会の使命 医師会組織および事業 各種委託・関連事業など 東京都地区医師会 FAQ アクセス
都民のみなさまへ 医師会員のみなさまへ Googleでサイト内検索
都民のみなさまへ
最新情報
新着情報
地区医師会からのお知らせ
医院・診察関連情報
あなたの身近な医師会は?
健康情報案内「ひまわり」
休日・夜間診療案内
難病医療相談
東京都南新宿検査・相談室(エイズ検査・相談)
予防接種のお話
読んでためになる
賢い患者さんのお医者さん選び
医療制度・医療費について考える
ドクターズコラム
すこやか情報誌「元気がいいね」
在宅医療がわかる本(ダウンロードはこちらから)
医療に携わる
あなたも準看護師さんになれる
お問い合わせ
リンク
 
みなさまと医師を結ぶすこやか情報誌「元気がいいね」
No.33号 投稿フォームはこちら 最新号に戻る
バックナンバーはこちら
拝見!医師の一日   練馬総合病院に勤務する麻酔科医
(国立病院機構埼玉病院麻酔科医長)

菊田 好則先生

手術に欠かせない立場から、全体を見わたす
 一度でも手術を受けたことがある方、あるいは家族が手術を受けた方は麻酔科医の存在をご存知でしょう。今、全国的に麻酔科医が少ないために、別の病院から出張勤務をする場合が見られます。国立病院機構埼玉病院麻酔科の菊田先生は、毎週水曜日に東京都の練馬総合病院で診療援助を行っています。
 今回はそんな菊田先生にスポットを当てました。

患者さんのデータから麻酔のプランを立てて
 「午前中は埼玉病院で仕事をしてから来ました。事前にカルテやデータをチェックし、重い合併症がある場合はあらかじめ患者様に会うこともあります」

 水曜日午後1時に菊田先生が練馬総合病院に出勤し、手術衣に着替えました。急性腹症などの緊急手術を除き、手術は午後からです。執刀医の午前中の診察が終わるころ、最終的な手術開始の時刻が決められます。その間に菊田先生は看護師さんから患者さんのデータを聞いて麻酔のプランを立てました。最初の患者さんに手早く麻酔をかけると、いよいよ手術が始まりました。
 
菊田先生が非常勤で勤務する練馬総合病院
菊田先生が非常勤で勤務する練馬総合病院


すぐに結果が出る真剣勝負
 「手術には大・小がありますが、麻酔にはなく、短い手術だから簡単な麻酔というわけにはいきません。全身麻酔か局所麻酔かは疾患によって決めます。限られた手術ですが、患者様の希望で決めることもあります。自分の目で手術経過を見たいという方もいるので」

 手術の合間にこう語る菊田先生です。医療とはいえ麻酔は人体を一時的に特殊な状態に置く危険な行為。その技量・専門医資格の審査は非常に厳格です。
 
麻酔器
麻酔器

 「モニターを見ながら血圧を瞬間的に下げたりすることもあり、処置の結果がすぐ出てくる真剣勝負の場です。全体を見渡して、輸血が足りないとか、これ以上手術を続けてはいけないとか現場で即座に判断する。執刀医は手術に集中していますから、これは本来、麻酔科医の役割なのです」

 手術には不可欠なのに麻酔科医の仕事は目立ちません。緊急手術に備えて土日も緊急呼出しに対応しなくてはなりませんので、ポケベルや携帯電話は必携です。麻酔科の特殊性から開業もしにくい。そのあたりに麻酔科医不足の一因があるのかもしれません。


もっと積極的に関わっていきたい
 「普通に麻酔をかけていても予想外の事態が起こることがあり、しかもそれが劇的に起こるので怖い。だから手術中はずっと立ち会っています。7〜8時間の手術なんてことも結構ありますよ。覚まして全身状態が安定し、術後の痛みの緩和までは麻酔科医の責任の範囲内ですから」

 最近はモニターが発達し、患者さんの状態をよく把握できるようになったので、安全性は格段に高まりました。

 「今日は待ち時間が少なかったせいか、案外早く終わりました。でもひと休みしたら会議です」

 
局所麻酔<腰椎麻酔>を行う菊田先生
局所麻酔<腰椎麻酔>を行う菊田先生

モニターを見ながら患者さんの体の様子をチェック
モニターを見ながら患者さんの体の様子をチェック
 現在、練馬総合病院の移転計画が進行中です。会議では新しい病院の手術室のレイアウトがテーマ。午後6時30分から熱い議論が交わされることになりそうです。

 「患者さんにとって手術はまさに命がけ。手術の大前提である麻酔は、楽ではないけれどやりがいのある仕事です。手術室が麻酔科医の意見の反映されたレイアウトになれば嬉しいですね。これからの手術には、麻酔科医は今以上積極的に関わっていかなければと思っています」


菊田 好則先生   菊田 好則先生

大学卒業の時、当時の教授から声をかけられたのがきっかけで麻酔科へ。帝京大学麻酔科講師を経て平成12年から国立埼玉病院に。「麻酔科は内科系と外科系の要素があり、大変だけど奥が深くて面白い。やっていてよかったと思っています」
     
 
5/8ページ
 
     
<<前のページ
 

社団法人東京都医師会