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2005年06月15日
唐澤祥人会長

唐澤会長、二期目へ指針
都医、新執行部が発足

 本年4月22日開催の、都医代議員会において会長に再選されました。基本的に平成十七年度事業計画・予算に従って事業運営を進めることになりますが、時局に鑑みて経費の節減を図り有効な執行を図っていく所存であります。医療を巡る厳しい環境の中、東京都医師会の事業運営は一層重要性を増しております。役員一同襟を正し、誠心誠意務めますので、会員各位のご理解とご支援をお願い申し上げる次第であります。
医療提供体制の堅持に向けて事業推進します
 ご高承のとおり、人口構造の変化や、疾病構造の変容はガンや生活習慣病対策など医療提供の内容に大きな変化を来たしております。その上、小児救急医療や在宅医療への対策も重要課題となっています。同時に高齢世代、現役世代間の居住的、地縁的な関わりが一層希薄となってきて、急増する在宅高齢者について保健、医療、介護の一体的提供が必要となりました。疾病予防・介護予防の取り組みとともにきめ細かい事業展開を図ります。
IT関連事業と生涯保健事業に取り組みます
 個人の各ライフステージに亘って情報管理システムを構築し、生涯保健事業や生活習慣改善推進事業のなかで、終生の健康維持管理に役立てて頂くためのシステム構築を目指し取り組みます。電子カルテや医療情報連携システムの構築にあたっては情報の管理と提供において有益な方向性を十分に踏まえて体制の確保を進めてまいります。
会員活動支援策を重視し事業展開します
 昨年末を以て本会会員は2万100余名で地区医師会数合計58医師会となっておりますが、勤務医会員、女性医師会員など若手医師の増加が顕著であります。会員の医師会事業への理解と参加を図り、意見交換を図る必要があります。また活動状況を把握し有効適切な具体策により活性化を図らねばなりません。ことに休業医師の再就業支援や卒後臨床研修制度を支援するとともに、研修終了後の進路についても受け入れ体制と情報提供などに広範囲で永続的な対策が必要であります。一方、適切な開業支援も継続して実施してまいります。
医療の信頼性と質向上を目指して事業を推進します
 医療の質に関しての多くの課題が新たに生じております。ことに医療の信頼性と安全性が強く求められております。
 医療の信頼性はその安全性と医療情報の提供、医の倫理の高揚などが主たる課題であります。各医療の現場での医師や関連職の確保と研修体制を含めた十分な対策が必要であり、その上で在宅、施設など都民の要望に応じた医療提供体制、すなわち包括的地域医療システムの確立が可能となります。
 また医学、医療の近代化に応じての医療技術、医療機器の利用や医療施設の拡充など、医療内容の先進性も盛り込んでいくことが重要です。
 この様な各事業については東京都をはじめ関係団体と十分に連携、協議しつつ推進を図る所存であります。
医療保険制度維持確保に向けて活動します
 医療制度改革のひとつに、社会保障費の総枠を国民総生産の一定枠内に収める、あるいは医療費の伸び率を国民GDPの伸び率以内にするといった、医療費の公的守備範囲の制限枠を導入する建議がなされております。医療は前述のような信頼と安全の確保には十分な財源が提供されなければ維持できません。
 医療制度の確保は国家安全保障と同等の人間の生存の保障という国策の根幹であります。現状を無視した改革は、国民皆保険制度を崩壊に導き、経済的弱者を省みない政策に帰結することになります。ことに高齢者医療へのしわ寄せとなる事態になることも考えられます。医療は国策として確保されねばなりません。国民と政府に対し理解を得るように働きかけてまいります。
会員の一層のご協力を
 都医師会は東京都における医療担当者としての視点から、都民が安心して健康長寿を地域の生活圏の中で確保できるよう、注力して参りたいと考えております。結びになりますが、各位の一層のご健勝、ご活躍を衷心よりご祈念申し上げます。

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